おそらく小学生のころから私の理想の恋人像はありました。
私は漫画で育ったので漫画のヒロインたちが惚れ、翻弄され、最後結ばれる魅力的なヒーロー像の中の一つが刷り込まれているように思う。
今のティーン向けの漫画のヒーロー像がどんなものか私にはわからない。
けれど 私に刷り込まれた理想のヒーロー像は漫画好きのある世代にはよく知られたものだと思う。
たとえば……
・ 過去に何かしらのトラウマがあり孤独
・ 顔も成績もいいモテ男だけど、悲しい辛い過去を持つ
・ 「親からの愛情を十分に受けてこなかった」
・ 悪ぶってるけど、動物好きで実は優しい
などなど。 少女漫画あるあるですよね!
過去夢中になった漫画たちの中の好みの男性キャラクターを見ていっても完全にその像に被っている。
小学生の頃親戚のおばさんに貰って読んだ渡辺多恵子「ファミリー!」のレイフ
「 ファミリー! 」 渡辺 多恵子 フラワーコミックス(小学館)
大ヒットして社会現象にまでなった(主人公たちのように前世仲間を探す子供が出てきたり一緒に自殺したりした)日渡早紀「ぼくの地球を守って」の紫苑
「ぼくの地球を守って」日渡早紀 花とゆめコミックス(白泉社)
そしてゆまちゃんが これ読んで って貸してくれた津田雅美「彼氏彼女の事情」の有馬
ビジュアル的にも 黒髪、クール、美形などの共通点があります。(少年漫画でも似たような人気キャラはいます 懐かしの「幽☆遊☆白書」飛影とかもそう)
しかしですね、“少女漫画の男性キャラクターは男の革を被った女“と言った意見をネットで見たことがあるんだけどこれはたしかにそうかもしれなくて 過去こんな男はリアルで見たこと一度もない。
いるのかもしれません。いると思います。
ただ、
リアルではこういった過去にトラウマのある男性が、漫画のキャラクターのように
「自分のトラウマを見つめ弱い自分を認めそれを含め自分を晒し受け入れられることを求める」ということはとてもとても難しいこと
だと思います。 それに関しての答えはフェミニズムを少し学べばわかります。(学ばなくとも私達は直感的に理解しているのですが)
私が現実に見てきたのは「自分のトラウマに背を向け弱い自分を認めたくないが故に攻撃的になり虚勢を張り本来の自分の欲求すら自覚できず受け入れられないことを相手のせいにする」人ばかりでした。
だからゆまちゃんに出会ったときわたしは本当にびっくりしたんですよね!
あまりにもビジュアル含め言動がそういった漫画のキャラクターそっくりだったので!(なりきったコスプレイヤーがとなりいにる感じ!)
あれかな?あまりにそのキャラが好きすぎて真似してる痛い子なんかな……?と思いました!
でもそうじゃなかった。
彼女が漫画のキャラクターを真似ていたのではなかった。
彼女のように過去にトラウマ(生育家族や幼少期に何か辛い経験があったなど)のある人はこのような言動や思考をするのだ ということを知った。
物語やキャラクターが先にあるのではなく、先に現実があってその表現としてキャラクターが作られていくんだって当たり前のことを改めて理解しました。
彼女は出会ったその日から私があまりにも自分(ゆまちゃん)を見透かして理解していることに驚いたらしいけどそれは今思えば当然で、わたしは過去読んだたくさんの漫画で既に彼女を知っていたのですから(笑)
多くの成人女性が韓流や宝塚やV系にハマるのも、私と同じように少女漫画などの物語で培われた理想像への恋心を現実の男性以外で昇華させたいからなんだろうなーと。
それで満足できない人は、ちょいと同性にも目を向けてみたらいいんじゃなかろうか?と思う次第であります!!