以前、お局さんが新人のメンタル壊し辞めさせその上ベテラン社員も退職することになり崖っぷちのわが社の会議で、静かに怒った話を書きました。
ベテランの斉藤さんはすでに辞めた。
残されたのは、急遽一部の仕事を引き継がれた新人と、ベテランの仕事を振り分けられキャパオーバーな仕事をかかえるお局さんとわたし、+その他です。
斉藤さんが辞めると決まったとき、今後の自分の激務を覚悟したわたしは会議で、
「新人に居ついてもらうためには負担をかけすぎないよう基本の業務だけを引き継ぎ、残る複雑な業務は今いる人間でやったほうが良い。
ただ、わたし自身はこの仕事量をこなせるとは思おらず、努力はするがミスは出るだろう。それに対する不満は受け付けない。
かねてから要求しているようにもう一人業務が必要だと社長に言ってくれ。」
と言い、回しきれず出てくるミスへの不満を封じました。
その時、その崖っぷちをまねいたお局さんとそれを容認していた周囲の人たちは、当然わたしの発言に反論はできなかった。
さてそれから三ヶ月。
やってもやってもひと段落のこない日々の業務と向かい、
たくさんの捌ききれないタスクを明日の自分に残し、
フルスロットルで働いているわたしですが……
実をいうと以前より気持ち楽に働けています。
どういうことかというと、
今自分が誠実に最善を尽くし努力して無理なことは、批判や叱咤を受け付けない!という線引きを自分の中でしたから。
それを無責任だと言う人こそ、環境やシステムを問題視せず(わが社で言うと社長に人手不足を訴える)、末端の個人に責任を負わせる(一部社員の努力に頼る)無責任な人だと思うからです。
だからそれにいちいちNOを言う闘いを日々している。
具体的には、
・どんなに忙しくても、昼休憩はかならず定時に一時間とる!
(食べずに仕事したら体調崩す!)
・努力しても捌ききれない仕事は明日にまわして、定時に帰る!
(残業をデフォにさせない!サービスするかしないかはあくまでわたしの善意しだい!)
・努力しても出てくるミスはあきらめて、自責の念にかられず開き直る!
(わたしに言わず社長に人手不足を訴えろ!)
・女性だからと期待されるケア労働、気配り、配慮的労働の一切の拒否!
(甘えは搾取である!)
どうですか? これねー、むつかしいでしょ?
こういう線引き、NOと言う力が、わたしたちには ほんとーーーーーーに! 足りていない。
これらの自分の態度すべてに「社会人として」「会社員として」「女性として」どうなのか!?
と批判され攻撃されるのが見えているし実際そう言いたい人が大多数だということも理解している。
そう、ちょっと気を緩めると、 「自分ってなんて使えない仕事できない半人前の迷惑ヤロウなんだ!」って気持ちが湧いてきそうになる。 ……んだけど、
いやいやちょっとまて!自分が半人前なんじゃない、思い出せ!仕事が倍になっている事を!!
と、周りの視線やプレッシャーから自分が悪いと思いそうになる気持ちを張り倒して、堂々と仕事を明日にまわし定時に帰るわけです。
こんな社会や、労働環境や、女の扱いに「NO」を表明するために。
他の人も我慢しているとか、だからそれが普通とか、そんなの知らん。我慢したい人はしたら良いかもしれないけど、わたしはしたくない。 だから「NO」。
それがずるいと思うとかムカつくんなら、自分も我慢をしなきゃよい.
変人扱いされたり、社会人失格!とか言われたり、女としてどうなの?と言われることを恐れなければそれは可能で、みながそうすれば社会や会社や男女の意識が変わらざるを得なくなるんだから。
そしてそんな末端社員のわたしが、体調不良や家庭の事情で一日仕事を休むと、ほんとうに人手不足の限界を超えてしまいてんやわんやになっているのも事実。
……だから、もう一人必要だって言ってんでしょお!!
甘え、搾取していると言うことはつまりその存在に依存しているということ。
自覚しているからこそ、依存相手に逃げられまいと自信を奪う。ここ以外でやれるわけないと思わせ、逃げられないようにする。
この会社で人を褒める人がほんとーーーに少ない理由がわかります。
変に自信つけられて調子乗られたら扱いにくい、とかね。自己肯定感低い人は御しやすく利用しやすい。
さて、このように実は自分が抜けられたらこまる存在になっている と言うことに気づいてからは、気持ちが楽になり激務に関わらず精神的ストレスを重ねずに働けています。
「嫌ならすぐにでも辞めてやる!辞められてこまるのは誰だ!?言ってみろ!!ホラ、ああん?」
ぐらいの気持ちでいるからです。
毎日片田舎のせまいオフィスで黒王にまたがるラオウのごとき気迫で業務にあたっています。
時に度胸のある輩が掴みかかってくるんだけど、仕事の手を止めるのが惜しいので瞬殺です。
さあ、
うぬもわれにつづけえ~~~!!
集英社「北斗の拳」原作:武論尊、作画:原哲夫